【実施報告】GICで初となる学園祭企画を実施しました

立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)に本年7月に誕生した新たなオープンイノベーション拠点「GIC」は、学生・研究者・企業・地域が集い、大学発スタートアップや社会課題の解決に挑戦する「実践の場」として、ソーシャルインパクトの創出をめざしています。

設立後、初となるBKC学園祭でRIMIXアンバサダー(学生団体)が企画した「『GIC学園祭2025』 ~体験する未来、ひらめくイノベーション~」を開催いたしました。GICのコンセプトを「知る・触れる・体験する」ことができる4つの企画を通じて、多くの来場者にGICの魅力を発信しました。

企画概要

1. GICと立命館を知ってもらう展

本年、立命館は創始155年・学園創立125周年を迎えました。

本企画では、立命館のあゆみを振り返りながら、その歴史や理念とともに、本年開設されたGICについても紹介しました。GICがどのような歴史的・社会的背景のもとで設立されたのかを伝える、「GICを知る」ための最初の企画として位置づけています。

2. GICの未来に触れるブース

「GICの未来に触れるブース」では、RIMIXアンバサダーの学生が、実際にGIC 2階に入居するスタートアップ企業3社(株式会社IntraPhoton株式会社MotorAIKanaria Tech株式会社)にインタビューを実施。その内容をもとに作成した動画等を通じて、GICがどのような人・活動・チャレンジの集まる場なのかを紹介しました。

学生目線でまとめられたストーリーを通じて、来場者がGICで生まれつつある未来の可能性に触れる機会となりました。

3. テックつくるラボ

「テックつくるラボ」では、GIC内Fab Labの機材を活用し、

  • 3Dプリンターを使ったオリジナルマグネットづくり体験
  • 刺繍機を使ったオリジナルハンカチづくり体験

の2つのワークショップを、いずれも先着順で開催しました。

当日は開始早々から多くの方にお越しいただき、希望者が殺到。開始から約1時間半で午前・午後の予約枠がすべて埋まるほどの盛況となり、「つくる」ことを通じてGICのテクノロジー環境を身近に感じていただきました。

4. 夢宣言所

GICの「Grassroots Innovation(グラスルーツ・イノベーション)」は、「草の根(grassroots)」と「イノベーション」を掛け合わせたコンセプトです。「グラスルーツ」には「草の根」であると同時に、「力を合わせる」という意味も込められています。

地域のさまざまな課題に関わる人々がつながり、その場で生まれる知と実践をタネとしてイノベーションを生み出していく——これが、立命館の目指すイノベーションのかたち「グラスルーツ・イノベーション」です。立命館学園では、地域を超えて、よりよい暮らしや社会づくりへの価値を創出することまでを「グラスルーツ・イノベーション」と呼び、社会への価値創造やソーシャルインパクト創出におけるポリシーとしています。

「夢宣言所」では、GIC Fabのレーザーカッターで制作した「夢」のモニュメントから草の根をモチーフにしたベースを広げ、その「根」に参加者一人ひとりの「夢」を書いたカードを貼ってもらいました。夢と夢がつながり合い、広がっていくプロセスそのものを一つのインスタレーションとして形にした企画です。

実施後には、「GIC」の文字が見えなくなるほど多くの夢が集まり、参加者の思いやビジョンが重なり合う様子が視覚的にも表現されました。

おわりに

GICは「知をつなぎ、社会に活かし、挑戦する人を育てる。」オープンイノベーション施設です。

今回の学園祭企画を通じて、学生・教職員・地域のみなさまにGICのコンセプトや可能性を体感していただくことができました。今後も、GICで活動する学生やスタートアップ、地域との協働をさらに進めながら、新たなチャレンジとソーシャルインパクトを生み出していきます。

引き続き、GICおよびそこで活躍する学生のみなさんへの温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。